チェックで気付く

二人の女性

強迫性障害だと気付く

強迫性障害は精神疾患の一つで、代表的な症状には鍵が掛かっているか、電気が消してあるか何度も確認せずにはいわれないという確認の行為や、バイ菌などで汚れている気がして手を何度も洗わずにはいられないという汚染洗浄行為がありますが、ただ少し心配性なだけ、ただ少し潔癖なだけと、自身が強迫性障害であることに気付かないケースも少なくありません。強迫性障害は、計算の上では50人に1人が持っている病気と言われています。自分は例外だとは思わないように、「確認」や「汚染洗浄」の行為が行き過ぎているなと思ったら、一度専門医の診断を受けてみましょう。深刻化しないためにも早めに強迫性障害に気付くことが重要ですが、医師の診断の前に、セルフチェックによって強迫性障害の重症度を点数でみることが出来るY-BOCSという検査を利用するのも、気付きを早める一つの方法です。元々Y-BOCSは検査者が患者さんの面接をして、質問をしながら点数付けしていく検査方法ですが、最近ではこれを改定してセルフチェック出来るようにしたものがあります。点数は各項目0点~4点の5段階評価で、全部で40点満点、点数が高いほど重症度が高いという評価になります。およそ、0点~7点が「正常」、8点~15点が「軽度」、16点~23点が「中等度」、24点~31点が「重度」、32点以上が「最重度」と判定されます。すぐに病院に行くのは躊躇われるという方は、まず「Y-BOCS」でセルフチェックをしてみましょう。もし判定の数値が高いようでしたら強迫性障害である可能性がありますので、速やかに医師の精密な診断を仰ぐことをお薦めします。

似た病気

強迫性障害は精神疾患、言うなれば心の病気ですので、類似した病気が沢山あり、混同されることもあります。混同されやすい類似した病気としては、恐怖症、パニック障害強迫性、人格障害などが挙げられます。恐怖症は高所恐怖症、閉所恐怖症などが有名ですが、特定の場所や物に対して恐怖を抱く症状です。人集りが怖いという広場恐怖症というものもあります。パニック障害は体は病気ではないのに、突如心臓が高なったり呼吸困難になるなどの発作に襲われる病気です。また発作が起きるのではないかという恐れから外出を避けるようになります。強迫性人格障害は完璧であることや極端に秩序正しいことに拘ることで支障を来す人格障害です。強迫性障害と違いは、強迫性人格障害の場合、完璧主義や厳密さを本人が望ましいことと考えている点です。このように共通点が多い類似した病気がありますので、専門医によって正しい診断をしてもらうことが重要となります。

身体疾患も原因の一つ

強迫性障害であることを示す強迫観念や強迫行為などの強迫症状は、必ずしも心因的なものだけとは限りません。脳炎や脳腫瘍などの身体疾患から、それらの症状が出ることもあります。精神的な診療だけでなく、普段から健康診断を受けて身体的に異常が無いかを確認しておくことも大事です。